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原子間力顕微鏡(AFM)の価格相場

目次目次

原子間力顕微鏡(AFM)の価格は、多くのメーカーが見積もりを取る形を採用していますが、一般的に、スペックの高いものが価格も高くなる傾向にあります。原子間力顕微鏡(AFM)の価格について解説しています。

民間企業で使用されている原子間力顕微鏡(AFM)の種類

民間企業で活躍するAFMは、機能と主に使用される測定環境において、主に3種類に分けられます。1つは、細胞や生体材料など、ウェットな環境下で観察する必要のあるサンプル向けの液中対応AFMです。その他は、材料の化学反応などをリアルタイムで追うための高速AFMがあり、形状と化学成分の分布を同時に調べる複合分析AFMもあります。

機種のサイズの面において、半導体のウェーハのような大きな試料の検査や、製造ラインでの品質管理に向いている大型、スタンドアロン型があり、多様な小片サンプルの分析や、複数の部署で共用する場合には、設置の自由度が高い卓上、コンパクト型AFMが便利です。

秒単位の高速スキャニングや大型サンプル対応など、スペックの高いAFMが、価格も高い傾向にあるようです

原子間力顕微鏡(AFM)の価格帯

数百万円クラス:基本性能に絞った卓上型

まず、最も導入しやすいのが、基本機能に特化したコンパクトな卓上型AFMです。数百万円台から購入可能なモデルもあり、限定的なサンプルの形状観察や、教育用途、あるいは高価なメイン機の補助として使用する場合に適しています。大型の除振台が不要なモデルも多く、省スペースで運用できる点が魅力です。

1,000万〜5,000万円クラス:本格的な研究開発を担う標準機

この価格帯は、産業界の研究開発で最も多く利用されているボリュームゾーン。高い分解能での形状観察はもちろん、電気特性(導電性や表面電位)、機械特性(硬さや粘弾性)など、多様な測定モードに対応できる汎用性の高いモデルが揃っています。メーカー各社が最も力を入れている価格帯でもあり、性能とコストのバランスが取れた選択肢が豊富。自社の目的に合ったオプションを追加していくことで、最適な一台を構築できます。

原子間力顕微鏡(AFM)を扱う会社一覧

5,000万円超クラス:最先端を拓くハイエンド機

原子レベルの構造を鮮明に捉える「超高分解能」、ナノスケールの動的な変化をリアルタイムで観察する「高速スキャン」、赤外分光など他の分析手法と融合させた「複合分析」といった、最先端の性能を追求したモデルです。価格は5,000万円から、時には1億円を超えることもあります。他社との差別化を図る革新的な研究開発や、極めて高度な品質管理が求められる現場でその真価を発揮する、まさにフラグシップ機と言えるでしょう。

価格を左右する「仕様」という名の選択肢

AFMの価格は、主に「分解能」「測定モードの多様性」「スキャン範囲の広さ」「自動化機能の有無」「特殊環境(液中、温度制御など)への対応」といった仕様の組み合わせで決まります。当然ながら、多機能・高性能を追求すれば価格は上昇します。

したがって、AFMの導入で失敗しないためには、まず自社が「何を」「どこまで」見たいのか、という目的を明確にすることが何よりも重要です。必須の要件と、あれば便利な要件を整理することで、過剰なスペックを削ぎ落とし、コストパフォーマンスに優れた最適な装置選定が可能になります。具体的な価格は個別見積もりが基本ですので、まずは気になるメーカーや代理店に、自社の用途や予算を伝えて相談してみることをお勧めします。

DriveAFM
引用元HP:日本カンタム・デザイン公式HP
(https://www.qd-japan.com/products/driveafm/)

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オプション費用について知るには?

どのような原子間力顕微鏡(AFM)を購入すべきかは、使用目的や要件などによります。そこを踏まえた上で、ニーズに合った機器とオプションを選ぶことが重要です。

メーカーによっては、原子間力顕微鏡(AFM)の購入予算や使用・研究目的に応じて、最適なシステム構成を提案してくれるところもあります。予算にも柔軟に対応してくれるケースもあるので、どの原子間力顕微鏡(AFM)を選んだらいいのかわからないという場合、まずは各メーカーに問い合わせてみましょう。

カンチレバーなどのパーツ・消耗品にかかる価格相場

原子間力顕微鏡(AFM)のパーツのひとつであるカンチレバーは、材質や表面コーティング、対応できる試料、測定モード、適応モードなどによって価格が異なります。安いものでおよそ3万円(5~10本入り)程度から、高いものになると数十万円になるものもあります。

そのほか、原子間力顕微鏡(AFM)の観察用基板などに使用されるHOPG(高配向性黒鉛)基板は、数万円を超えるものもあります。 原子間力顕微鏡(AFM)の校正や評価に使用できる校正用グレーティングとテスト用サンプルにかかる費用も加味して検討しましょう。

サポートがしっかり受けられる
「原子間力顕微鏡(AFM)」3選

国際的に認知され、世界中の研究施設や企業で広く使用されている原子間力顕微鏡(AFM)は、高品質で信頼性が高い証明となります。 そのため、海外拠点を多数持ち、手厚いメンテナンスやサポート体制をもつメーカーを選ぶことは重要です。
ここでは海外拠点が多く、公式HPにサービスやサポートについて記載されているメーカーの原子間力顕微鏡(AFM)をセレクト。次の3製品を、導入のご参考にチェックしてみてください。

DriveAFM
(⽇本カンタム‧デザイン)
DriveAFM
画像引用元:日本カンタム・デザイン公式HP(https://www.qd-japan.com/products/driveafm/)
XYスキャン範囲|100µm×100µm
Zスキャン範囲|20µm
Zノイズレベル|30pm(0.03nm)
コントローラー性能(DAC)|28bit
  • 低ノイズ/低コヒーレントのSLD光源
  • ダイレクトドライブピエゾアクチュエータ(DPA)を採用
  • Wiley Analytical Science Award 2023 を受賞

「DriveAFM」の詳細と
性能を公式HPでみる

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Park NX20
(パークシステムズ)
Park NX20
画像引用元:パークシステムズ公式HP(https://www.parksystems.com/jp/products/research-afm/large-sample-afm)
XYスキャン範囲|100µm×100µm
Zスキャン範囲|15µm
Zノイズレベル|30pm(0.03nm)
コントローラー性能(DAC)|20bit
  • 3D構造における側面傾斜角度の正確な測定
  • 高分解能電気計測モードを搭載
  • 低ノイズZ検出器による正確なAFMトポグラフィー

「Park NX20」の詳細と
性能を公式HPでみる

Dimension XR
(ブルカー)
Dimension XR
画像引用元:ブルカー公式HP(https://www.bruker-nano.jp/20200312154845)
XYスキャン範囲|90µm×90µm
Zスキャン範囲|10µm
Zノイズレベル|30pm(0.03nm)
コントローラー性能(DAC)|-
  • 独自のScanAsyst® 自動画像最適化技術を搭載
  • 材料・活性ナノスケールシステムの定量化が従来より簡単
  • 低ドリフトと低ノイズを提供

「Dimension XR」の詳細と
性能を公式HPでみる

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【選定基準】
2023年10月20日時点、Google検索で「原子間力顕微鏡 メーカー」で検索結果100位までに表示された会社と、「AFM メーカー」で検索結果100位までに表示された会社、合計22社を調査。その中から、原子間力顕微鏡(AFM)の取り扱いがあり、サービスやサポートについて公式HPに明記しており、海外拠点数が多い大手グローバル企業3社をピックアップ。

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