原子間力顕微鏡(AFM)の導入ガイド|PicoAFM » 原子間力顕微鏡(AFM)を扱う会社一覧 » Zurich Instruments

Zurich Instruments

こちらの記事では、量子コンピューティングやナノテクノロジー分野での高精度な測定機器を製造しているZurich Instruments(チューリッヒ・インスツルメンツ)の製品をご紹介します。

Zurich Instrumentsの主な
原子間力顕微鏡(AFM)

Zurich Instrumentsは、いろいろな計測器を製造していますが、その中のひとつが「ロックインアンプ」と呼ばれる製品です。

ノイズが多い環境でも、信号の振幅や位相を測定できるロックインアンプは多くの分野で活用されていて、一つの応用例として走査型プローブ顕微鏡の信号処理が挙げられます。ロックインアンプを、試料とプローブとの距離の制御などに使用することで、高度なプローブスキャンとイメージングをおこなうことができます。

ここでは、Zurich Instrumentsのロックインアンプ「MFLI 500 kHz/5 MHz ロックインアンプ」と「HF2LI 50 MHz ロックインアンプ」の2種類をご紹介します。

MFLI 500 kHz/5 MHz ロックインアンプ

5MHzまでの低周波~中周波数領域をカバーするロックインアンプです。また、Zurich Instruments独自のLabOneコントロールソフトウェアを搭載していて、従来高い周波数の製品でしか実現できなかった操作性・パワーを体験できる製品です。

製品本体にボタンやスイッチは搭載されてなく、全てWebブラウザベースのLab One上で操作おこないますので、実験設定ごとにUI上の設定を切り替えるのみで異なる測定ができます。さらに、設定はPCに保存されますので、設定を復元する際にも簡単に行えます。

こちらのMFLIシリーズは、5MHzモデル、500kHzモデルの2種類が用意されています。周波数拡張オプションを追加購入することにより500kHzから5MHzへのアップグレードも可能です。

「MFLI 500 kHz/5 MHz ロックインアンプ」
の対応スペック

参照元:Zurich Instruments公式HP (https://www.zhinst.com/sites/default/files/documents/2023-02/zi_mfli_leaflet_japanese.pdf)
OPTO SCIENCE公式HP (https://www.optoscience.com/our-vendors/zhinst/app-lock-in-amplifier/spm/SPM.html)
OPTO SCIENCE公式HP (https://www.optoscience.com/our-vendors/zhinst/MFLI/)

このほか、当サイトでは製品開発や基礎研究、品質管理のための「原子間力顕微鏡(AFM)3選」を紹介しています。以下のリンクもご参考ください。

原子間力顕微鏡(AFM)
<3選>紹介ページをひらく

50MHz ロックインアンプHF2LI

HF2LIは、DC~50MHzの周波数帯域に対応したデジタルロックインアンプです。この機器は、入力端子を2系統備えていますので、さまざまな測定器設定で使用される2種類の機器の置き換えができます。また、128bitのデジタル信号処理により、雑音性能とダイナミックリザーブの両方を改善できます。

HF2LIにもLab One計測器制御ソフトウェアが搭載されています。また、統合されたWebサーバーによって任意のブラウザからGUIに容易にアクセスできます。PCにて計測制御やデータの収集、分析、ストレージを行う総合環境であり、2クリックで全ての機能を実行できます。

さらに、計測器の基本機能を拡張できるアップグレードオプションが用意されています。

「50MHz ロックインアンプHF2LI」
の対応スペック

参照元:Zurich Instruments公式HP (https://www.zhinst.com/sites/default/files/documents/2022-08/zi_hf2li_leaflet_japanese_0.pdf)
OPTO SCIENCE公式HP (https://www.optoscience.com/our-vendors/zhinst/app-lock-in-amplifier/spm/SPM.html)
OPTO SCIENCE公式HP (https://www.optoscience.com/our-vendors/zhinst/HF2LI/)

当サイトでは、原子間力顕微鏡(AFM)を取り扱っている会社を紹介しています。どの会社でどのような製品を提供しているのかを知りたい、と考えている方はぜひご一読ください。

原子間力顕微鏡(AFM)
を扱う会社一覧をみる

Zurich Instrumentsの特徴

Zurich Instrumentsはスイスに本社があり、量子コンピューティングやナノテクノロジー分野での高精度な測定機器を提供しています。顧客のニーズに合わせたカスタマイズサポートもおこなっていて、研究開発を円滑に進めるための強力なパートナーとなっています。

同社では世界中の研究所で働く科学者や技術者に向けた計測器を製造しています。例えば、ロックインアンプや任意波形発声器、インピーダンス・アナライザ、量子コンピュータ制御システムなど幅広い製品が用意されています。

Zurich Instrumentsの会社情報

本社所在地 スイス・チューリッヒ
電話番号 +41 44 515 0410
公式URL https://www.zhinst.com/japan/jp

サポートがしっかり受けられる
「原子間力顕微鏡(AFM)」3選

国際的に認知され、世界中の研究施設や企業で広く使用されている原子間力顕微鏡(AFM)は、高品質で信頼性が高い証明となります。 そのため、海外拠点を多数持ち、手厚いメンテナンスやサポート体制をもつメーカーを選ぶことは重要です。
ここでは海外拠点が多く、公式HPにサービスやサポートについて記載されているメーカーの原子間力顕微鏡(AFM)をセレクト。次の3製品を、導入のご参考にチェックしてみてください。

DriveAFM
(⽇本カンタム‧デザイン)
DriveAFM
画像引用元:日本カンタム・デザイン公式HP(https://www.qd-japan.com/products/driveafm/)
XYスキャン範囲|100µm×100µm
Zスキャン範囲|20µm
Zノイズレベル|30pm(0.03nm)
コントローラー性能(DAC)|28bit
  • 低ノイズ/低コヒーレントのSLD光源
  • ダイレクトドライブピエゾアクチュエータ(DPA)を採用
  • Wiley Analytical Science Award 2023 を受賞

「DriveAFM」の詳細と
性能を公式HPでみる

電話で問い合わせる

Park NX20
(パークシステムズ)
Park NX20
画像引用元:パークシステムズ公式HP(https://www.parksystems.com/jp/products/research-afm/large-sample-afm)
XYスキャン範囲|100µm×100µm
Zスキャン範囲|15µm
Zノイズレベル|30pm(0.03nm)
コントローラー性能(DAC)|20bit
  • 3D構造における側面傾斜角度の正確な測定
  • 高分解能電気計測モードを搭載
  • 低ノイズZ検出器による正確なAFMトポグラフィー

「Park NX20」の詳細と
性能を公式HPでみる

Dimension XR
(ブルカー)
Dimension XR
画像引用元:ブルカー公式HP(https://www.bruker-nano.jp/20200312154845)
XYスキャン範囲|90µm×90µm
Zスキャン範囲|10µm
Zノイズレベル|30pm(0.03nm)
コントローラー性能(DAC)|-
  • 独自のScanAsyst® 自動画像最適化技術を搭載
  • 材料・活性ナノスケールシステムの定量化が従来より簡単
  • 低ドリフトと低ノイズを提供

「Dimension XR」の詳細と
性能を公式HPでみる

電話で問い合わせる

【選定基準】
2023年10月20日時点、Google検索で「原子間力顕微鏡 メーカー」で検索結果100位までに表示された会社と、「AFM メーカー」で検索結果100位までに表示された会社、合計22社を調査。その中から、原子間力顕微鏡(AFM)の取り扱いがあり、サービスやサポートについて公式HPに明記しており、海外拠点数が多い大手グローバル企業3社をピックアップ。

高分解能AFMを個人所有する愛好家を直撃!
高分解能「AFM」

おすすめメーカー
3選を見る