生体分子計測研究所の主力製品は、従来の原子間力顕微鏡に比べて画像取得に要する時間を短縮化した「高速原子間力顕微鏡(高速AFM)」。ここでは、リアルタイムの動画測定が実現可能な、同社の高速原子力間力顕微鏡の特徴について詳しくご紹介します。
生体分子計測研究所の原子力間力顕微鏡は、短時間で画像が取得可能な「高速原子力間力顕微鏡」。サンプルの揺らぎや振動に左右されないため、タンパク質や核酸(DNA、RNA)などの生体分子の解析・測定に力を発揮します。
生体分子計測研究所の原子力間力顕微鏡の主力は、タイプの異なる2つの高速AFM「SS-NEX」「PS-NEX」。ここではこれら2つの装置について詳しく解説します。分析機器の選択は研究結果にも大きく影響します。徹底的に調査して、研究内容に適したAFMを選択しましょう。
サンプルスキャン方式の高速AFM「SS-NEX」は、従来のAFMの1000倍以上の速度で走査が可能です。X軸、Y軸、Z軸それぞれのピエゾを独立駆動させることで高速下での走査でも歪みを最小限に抑えられます。スキャナは目的に合わせ「標準型」「広域型」「超広域型」を選択可能です。
またカンチレバーは、高共振周波数でありながらばね定数の低いものを採用(共振周波数: 大気中 1500 kHz, 溶液中 500 kHz、ばね定数: 0.1 N / m、先端曲率半径: < 10 nm )。これにより生体分子などのサンプルを傷つける心配がありません。
さらに広帯域アナログフィードバック機構、独自のPIDを採用し、高速走査下でも精度の高い画像を取得できます。
その他、AFMの操作に慣れていない方でもマニュアルを見ずに簡単にパラメータ設定ができる「ガイド機能」もオプションにて提供しています。
このほか、当サイトでは製品開発や基礎研究、品質管理のための「原子間力顕微鏡(AFM)3選」を紹介しています。以下のリンクもご参考ください。
「SS-NEX」の機能はそのままに、さまざまな特徴を加えたのが「PS-NEX」です。ヘッドは従来製品と比較すると、体積比で約1/10と軽量かつコンパクトになっており、サンプルセットもとても簡単。また、スライドガラスやシャーレ状のサンプルも測定可能となり、サンプルサイズの制約が大きく改善されています。
さらに走査方式は、世界初の「ミラーチルト方式」。ミラーチルトは、角度が自動調整できるミラーを使用して走査を行う装置です。
レーザーを可動式のミラーに当てることでカンチレバーにトラッキングさせ、かつ粗動ステージ(ピエゾ駆動)を使用し広範囲から測定に適した領域を特定します。 PS-NEXは、AFMのなかでも細胞やウイルス、生体高分子関連の研究により適しているといえるでしょう。
当サイトでは、原子間力顕微鏡(AFM)と、そのほか研究現場で主流となる顕微鏡の特徴を比較・紹介しています。製品開発や品質管理のルーティンワークに、どの装置が適しているかを知るための参考に、ご一読ください。
生体分子計測研究所は1999(平成11年)に設立され、精密機器の製造・販売、受託測定サービス、研究開発を行っている企業です。
高速原子力間力顕微鏡(高速AFM)とそれに関わる消耗品、ナノ粒子動画計測システム、蛍光X線分析装置、液体窒素生成装置の製造・販売を行う他、高速AFM受託測定、残留農薬検査やアレルゲン検査などの食品環境検査、機能性検査などの解析サービスを提供しています。
生体分子計測研究所は、バイオテクノロジーとナノテクノロジーの両領域分野に通ずる「画像精密計測」技術を強みとし、ナノバイオ業界を中心とした領域および技術を支えています。
本社所在地 | 茨城県つくば市千現1-17-1 |
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電話番号 | 029-896-6500 |
公式URL | https://www.ribm.co.jp/ |
国際的に認知され、世界中の研究施設や企業で広く使用されている原子間力顕微鏡(AFM)は、高品質で信頼性が高い証明となります。
そのため、海外拠点を多数持ち、手厚いメンテナンスやサポート体制をもつメーカーを選ぶことは重要です。
ここでは海外拠点が多く、公式HPにサービスやサポートについて記載されているメーカーの原子間力顕微鏡(AFM)をセレクト。次の3製品を、導入のご参考にチェックしてみてください。
【選定基準】
2023年10月20日時点、Google検索で「原子間力顕微鏡 メーカー」で検索結果100位までに表示された会社と、「AFM メーカー」で検索結果100位までに表示された会社、合計22社を調査。その中から、原子間力顕微鏡(AFM)の取り扱いがあり、サービスやサポートについて公式HPに明記しており、海外拠点数が多い大手グローバル企業3社をピックアップ。